まんぼう
2009.4.12付 朝日歌壇より
円き口閉じることなきマンボウの動かぬ眼の奥の憂鬱:(沼津市)森田小夜子
千葉のシーワールドで昔、飼育下のマンボウをみました。運動性の低い大型の動物が、どうして生き残れるのか、不思議です。産卵数も億単位でしたね、その中で成魚になれるのは2~3匹でしょう。
なんだか、種が持続していることが奇跡的であるような魚ですね。
七階のベランダに立ち見えぬ糸ひきて三羽の鳶を操る:(沼津市)森田小夜子
この想像力が楽しい。トンビが大空をくるりくるりと飛んでいるわけですよね。で、ベランダから、糸で操っている気分。想像力を刺激する映像的な歌ですね、こういうの好きだな。
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