六十億
2009.4.12付 朝日歌壇より
この星の六十億のほとんどに知られず六十億は生きゆく:(相模原市)岩元秀人
高野公彦 評:世界総人口六十億の、ほんの一部としか接しない私たち。
人間のスケールというものはそういうものです。東京都に1200万人いても関係ないもんなぁ。
30年教師やると、毎年100人と新たに出会ったとして3千人。せいぜいそのくらいの桁ですね。一人の人間がかかわる数というのは。
ところがですよ、考え事をしている私の脳細胞は140億個といいます。
体を作っている細胞の総数は60兆個、といいます。
それらが互いに連携して、まとまった仕事をしている。すごい!と思いませんか?
細胞たちの能力の高さに比して、個体としての人間の能力の低さよ、と、あきれたりして。
単細胞の方が優れているのかもしれませんね。
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