心臓マッサージ
2009.3.30付 朝日歌壇より
こうやって助けたかった君のこと心臓マッサージする人形の胸:(山形市)渋間悦子
「助けたかった君」とは誰なんだろう?と気にかかります。親友、恋人、夫、子・・・。
過去形で語られています。そのような事態に悔いを残されたのでしょうね。辛いことです。
ところで、救急法の講習を受けていなくても、心臓マッサージはそれなりにできますし、しないよりはしたほうがいい。
心臓は「左」なんて思いこまないでくださいね。肋骨が合わさる胸骨の上を押すのです。
相手が大人なら胸骨の上に両の掌を重ねて置き、大人の体重をかけてグンと押しこんでいいですよ。幼い子だと少し手加減が要りますが。
1分で何回、とか、あまり気にせず、どんどんやってください。叩く、ではだめです。胸がへこむくらいに押し込んでください。
人工呼吸は、複数の人で対処している時ならやれればやったほうがいいけれど、それより心臓マッサージをしてください。胸郭を押していますから、ある程度の息の出入りはあるんです。
最初の何分かの手当てが、あとの救命率をグンと上げます。
ためらわず、勇気を持って実行してください。
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