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2009年4月27日 (月)

蝌蚪

2009.4.20付 朝日歌壇より
池の中蝌蚪みな食われて静まりぬ勝ちし金魚は悠然とおり:(千葉県)古川範男

蝌蚪(かと)はオタマジャクシです。為念。

どのくらいの大きさの池なのでしょう?わかりませんが、オタマジャクシが全滅する、ということはあまり考えにくいことなのですが。
親カエルの産む卵の数を思い浮かべて下さい。あの卵が全部成体になったりしたら大変なことなのです。かえって、カエル自身にとって環境が悪化してしまいます。
ごく単純な考え方で、1対のカエルが産んだ卵から2匹が成体まで成長できれば、「維持」です。(本当は多いくらいですが。)

つまり、動物の産卵はすべて、育つことのできない分が計算に入った数なのです。
親が面倒を見てやれる動物の産卵数は少数の卵、産みっぱなしで何もしてやれない動物では大量の卵。
金魚に食われることも計算のうちなので、おそらくは全滅していないでしょう。
そして、金魚がほとんどのオタマジャクシを食べてしまったことを「勝つ」とは言わないのです。
それは「摂理」なのです。生態系というシステムが存在し続けるための必然として、金魚はオタマジャクシを食べざるを得ないのです。

弱肉強食とかいって、勝った負けたと「ヒト」は騒ぎますが、そんなものではないのです。
ヒトなる動物の認識の限界、それは「システムの全体像」を一目で把握理解できないというところにあります。
部分部分にばらして、個々に理解することには大分力を付けましたが、全体を統合できずにいる。気候温暖化などもそうなんです。地球という、「無機的な星と有機的な生命とがつくりなすシステム」の全体像を一挙に理解できない。これが、ヒトの限界です。

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