温かきもの
2009.4.6付 朝日歌壇より
温かきものらはなべて去り行きて三十余歳の亀のみ残る:(東久留米市)吉野弘子
「温かきもの」とは何でしょう?
猫?犬?小鳥?・・・ペット類・・・
いや、子たち?配偶者?親族?・・・
お前とも、もう30年ものつきあいだねぇ、と手に持つ亀は水温と同じ体温。
結婚、育児・・・賑やかな家族・・・子らが飼った亀が今一人の私に残っている。
あっという間だったでしょうね。気づいて見たた30年以上が過ぎていた。
時を振りかえっていらっしゃいます。
◆先日、3月の末近く、ふとクルミの木に触れてしまったのです。何と冷たいこと。空気はもうずいぶん暖かくなってきているのに、木はまだ「冬の水」の温度のようでした。
思わずドキッとして手を放してしまいました。何だか木が秘めている隠し事を覗き見てしまったような気がして。
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