境界線の上で
2009.4.20付 朝日歌壇より
私たちのための夜なり木屋町へ卒業式を終えて繰り出す:(京都市)敷田八千代
上の歌は学生時代の終わり。下の歌は社会人の始まり。ちょうど、その境目の上で詠まれた歌、二首です。
明日からは社会人となる君がいてネクタイを選ぶ私がいて:(京都市)敷田八千代
馬場あき子 評:この春卒業して社会人の意識をもった、その最初の新鮮な場面として、恋人にネクタイをプレゼントする作者が初々しい。
そういうネクタイをした彼としてはね、傍から見て誰も分かるわけじゃないとは分かっていても、なんだかね、こそばゆいような、面映ゆいような、首のあたりにどうしても意識が行ってしまうものなんですね。
私だって、そのくらいの経験はある。っ。
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