スミレ ついでに墨壷
タチツボスミレよりずっと高く茎が伸びて咲いています。
花の形は明らかにスミレ。ただ色が白っぽいのです。
葉は、タチツボスミレのような丸い葉ではなく、細長い葉です。先端がとがってはいません。
もう一回タチツボスミレと比べてみてください。
こちらがタチツボスミレ。
ね、違うでしょ。
線路の柵のかなり中の方に生えていたものですから、このままでは、鉄道会社の草刈りで刈られてしまう、と妻はさっそく潜りこんで、柵のすぐ下へ何株か移植していました。
その際に、2,3本花を摘んできましたので、接写。
真ん中にメシベが伸びていて、柱頭は三角になっていました。
オシベは、この時はまだ開いておらず、メシベを包むようにしていました。
スミレについては下のサイトをご覧ください。
http://www.hana300.com/sumire.html
ここに「墨壷」の話がちらっと出ています。
・花の形が、大工道具の”墨入れ”に似ている ことによる。「すみいれ」の呼びがしだいに 「すみれ」になった。(私も見たことありませんが、木や石に直線を引く(描く)ときに、墨糸を用いる”墨壷(すみつぼ)”という大工道具があって、 これを”墨入れ”とも呼ぶそうです。
私は子供のころ、よく大工さんの仕事場を見に行きましたが、毎日のようにこの墨壷を使って直線を引いていましたよ。アレ面白かったです。壺から糸を引きだすと、墨の中を通ってくるので墨がついています。引っ張れば直線になる。そして、ちょっとつまみあげて、パッと放すんですね。すると、糸が弾力でもどって、材に当たり、これでまっすぐな線が引けるわけです。定規で直線を引くのは結構大変ですが。これは長かろうがなんだろうが一発で直線が引けます。ほんと、見ていて楽しかったです。
http://homepage2.nifty.com/s-kawai/sumi_a.html
ここに実物の写真がありますから、ご覧ください。
ところで、この墨壷の道路工事版があることを知っていますか?
道路にセンターラインとか引くときに、この墨壷を応用した道具を使っているのを見ました。石灰粉か石膏粉かの中を糸がくぐって出てくるんです。それを何mも引き延ばして行って、糸を軽く持ちあげてから放す、すると、道路面に弾けて当たって白い細い線が引ける。それをもとにして、道路の線を引いていました。感動しましたねぇ。嬉しかったです。
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