車椅子
2009.4.12付 朝日歌壇より
車椅子の君の春愁打破せんと吾がスピードの限り押すなり:(東京都)宮野隆一郎
馬場あき子 評:スピードも優しい。
車いすが風を切って走ることができるような環境はほとんどないでしょう。
それでも、押す。押している方も、若くて元気な方とは思えません。
それでも、押す。スピードが「優しい」とは、私は感じておりません。
「スピードが哀しい」と思います。あるいは「スピードが寂しい」か。
日本の道路は車いすなど無視した作りです。どうか、無理をなさいませんよう。
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