« 初老 | トップページ | ロッカーの荷物 »

2009年3月18日 (水)

砂山

2009.3.16付 朝日歌壇より
夕迫り砂場の子らは帰りゆく砂山二つに椿をかざりて:(徳島市)磯野富香
 馬場あき子 評:子供の遊びの手すさびに椿の花の紅がいかにも春のやさしさ。

子どもが遊び終えて帰るとき、作った砂の山のてっぺんに椿を置いていったのですね。
手近なものならなんでもよかったんだと思いますよ。私の大昔の気分だと、木の枝をてっぺんに刺してきた、という感じがあります。
石でもよかった、棒でもよかった、ただ、椿の花がころっと落ちていたので、山のてっぺんに置いてきた。おとながそれを見ると、いかにも装飾的にみえますが、子らはそう深くは思っていないでしょう。ただ、手近に椿が落ちていた、ということ自体が季節を深く印象づけるのだと思います。

« 初老 | トップページ | ロッカーの荷物 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 初老 | トップページ | ロッカーの荷物 »

2023年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ