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2009年3月30日 (月)

沢庵

2009.3.23付 朝日歌壇より
目瞑(つむ)りて沢庵を噛みぬ焰の匂いがすると詠いし斉藤茂吉:(池田市)岡村照子

斉藤茂吉 第六歌集『ともしび』より
 かへりこし家にあかつきのちやぶ台(だい)に炎焔(ほのほ)の香(か)する沢庵(たくあん)を食(は)む

検索してみたら、こういう歌があったのですね。「炎焔の香する沢庵」というのが何だか想像できなくて。困ったな。

生まれただけで育ちはしなかった秋田ではありますが、私の両親は秋田の人。そういう環境からすると、秋田の「いぶりがっこ」を思い出してしまうんですよね。「がっこ」は秋田の方言で「漬物」のことです。「いぶり」は「煙でいぶす」ことです。

ダイコンを天井につるして、囲炉裏の煙でいぶって、漬けた、一種の沢庵ですね。
ですから、どちらかというと「燻製」の風味。「炎焔の香」ではないなぁ。

さて、どんな味・風味なのか。
目をつむると、脳が視覚情報を放棄して、他の情報に鋭敏になります。味覚も変わります。これは面白いですからやってみてください。

◆暗闇で動かねばならないとき、目をあけていると、脳は視覚情報を求めてむなしく活動しますので、転んだり、何かにぶつかったりしやすくなります。暗闇であっても、目をつむると、視覚を放棄して、聴覚や触覚や嗅覚に鋭敏になるので、動きやすくなります。
お試しあれ。
視覚障害の体験として、アイマスクをして暗闇を歩く体験などありますが、思いきって目をつむってください。生き生きした世界を体験できます。

◆わたし、漬物、浅漬けから古漬けまで「それぞれのその味がおいしい」という性質なものですから、「通」の人からバカにされて、お前は味が分からない、といわれてしまうのですが、でも、ようするに、それぞれの味をわかった上で、おいしい、といっているので、味が分からないわけではないのです。
沢庵の、古漬け。なんだか透明になってきて、酸っぱくなってきて、アレ、すごい味ですが、おいしいと思っています。

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コメント

私も漬物は何でも好きです。全くこだわりません。ところで沢庵を甘辛く煮たのを食べたことがありますか?実家の隣家のおばさんが作ると必ずおすそ分けで持ってきてくれました。これが変わった味で美味しいのですよ。家を出てから食べたことがないので珍しい料理だったのですね。懐かしい・・!
ちなみに母は作らなかったです。

いや、それは食べたことがありません。ただ、子どものころ、恐ろしく塩辛い沢庵に、砂糖を乗せて食べたことはあります。おいしかった、という記憶がありますから、その煮付けた沢庵、おいしいだろうと想像がつきます。

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