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2009年3月17日 (火)

アブラムシ

0304aburamusiイヌホウズキって1年草のはずなんですけれど・・・。
冬を越してしまいました。

最近また、アブラムシがつき始め、アリが忙しそうに世話に走りまわっています。まだ、アブラムシの捕食者は現われません。

上の写真は、単為生殖で、親が卵ではなく、仔を直接産んでいるところです。

◆最近こんなニュースを読みました。

サイエンスポータル編集ニュース
【 2009年3月11日 アブラムシに細菌由来の遺伝子

 アブラムシの遺伝子の中に細菌から移った遺伝子があり、しかもアブラムシに欠かせない共生細菌の生存はこの遺伝子がコントロールしていることを理化学研究所などの研究チームが突き止めた。
 生物が従来考えられた以上に柔軟性に富んでいることを示し、生物学、農学、医科学の基礎から応用にわたる幅広い分野に大きなインパクトを与える研究成果だ、と研究チームは言っている。
 理化学研究所の中鉢淳・研究員と放送大学の二河成男・准教授によると、アブラムシは「ブフネラ」という共生細菌を1億年以上前から、「菌細胞」と呼ばれる特殊な細胞内に取り込み、お互いなくてはならない関係を築いている。中鉢研究員らは、菌細胞内にある遺伝子のうちに細菌に由来する遺伝子が2つあり、さらにそのうちの一つは、ブフネラと異なる細菌からアブラムシに取り込まれた遺伝子であることを突き止めた。つまり、アブラムシは共生細菌「ブフネラ」を、ブフネラとは全く別の細菌から取り込んだ遺伝子でコントロールしているというこれまで全く知られていない遺伝子の構造、機能、歴史を持っていることを明らかにした。
 細菌から動物への遺伝子の移行(水平移動)は、原核生物と真核生物では遺伝子の発現機構が異なるため、ほとんどが「遺伝子」として機能することなく、壊れていく一方だと考えられていた。ミトコンドリアや葉緑体といったオルガネラは、10億年以上前に真核生物の共通祖先に侵入、共生を開始した細菌に由来すると考えられているが、ブフネラのような菌細胞内共生細菌はオルガネラより起源が新しく、1-2億年前に動物との共生を開始したとみられている。宿主細胞への依存度が高いという点でオルガネラに似ているが、オルガネラと異なり、これまで遺伝子を宿主のゲノムに移行させている証拠は得られていなかった。

面白いですねぇ。ここで研究対象になったのは「エンドウヒゲナガアブラムシ」というアブラムシで、写真でお目にかけたのとは違う種です。でも、似たような菌との共生関係はあるはずです。想像が羽ばたきますね。

◆こんな話もありました。

アブラムシ:植物の傷を修復 体液放出し組織再生
 植物にとりつくアブラムシの一種が、植物にできた傷を修復していることを、茨城県つくば市の産業技術総合研究所(産総研)の研究チームが発見した。植物の成長を制御する技術への応用が期待できるという。英国王立協会紀要(電子版)に掲載された。
 イスノキという常緑樹に寄生するモンゼンイスアブラムシは、植物細胞を球形に膨らませた「虫こぶ」(直径約8センチ)を作って内部にすみ、植物の汁を吸って生きている。
 研究チームが虫こぶに直径2ミリの穴を開けると、幼虫が傷口に集まって体液を放出して傷をふさぎ、別の幼虫が口針と呼ばれる突起で植物を刺激して傷の再生を促した。ほぼすべての穴が1時間以内にふさがれ、1カ月後に完全に組織が再生された。一方、体液を除去した虫こぶは傷が広がって枯れ、中のアブラムシも全滅した。
 産総研の深津武馬・生物共生相互作用研究グループ長は「自らの生存を守る行動と考えられるが、動物が植物の傷を治すという前代未聞の現象」と話す。【石塚孝志】
毎日新聞 2009年3月7日

◆アブラムシではないのですが、単為生殖ということでは、下のような話もありました。いろいろ昆虫の世界はバリエーションが豊富なものなんですねぇ。感心します。

女王シロアリ、子供は後継にせず…王の血を入れないワケは?
 女王の命は永遠? 日本に多いシロアリ「ヤマトシロアリ」の女王は、自分の死後の後継者となる新女王を、王と交配しない単為発生で産むことを岡山大の松浦健二准教授(昆虫生態学)らが発見した。新女王はこれまで、王と女王の娘と考えられてきたが、実は自分自身の“分身”で、女王の座を守り続けていた。17日から盛岡市などで始まる日本生態学会で発表する。
 シロアリは最初に1匹ずつの王と女王が巣を作り、働きアリや兵アリ、生殖能力を持つ羽アリなどを産む。
 松浦准教授らが、ヤマトシロアリの生態や遺伝子を詳しく調べたところ、女王は通常、王と交配して産卵するが、うち2~5%は単為発生で産み、それが新女王になることがわかった。
 巣が大きくなると、働きアリなどを増やす必要が出てくるが、女王だけでは産卵数が不足しがちになると新女王たちが王と交配し、家族を増やす。20~30年生きる王に比べて女王の寿命は5~10年と短いが、分身がさらに分身を産むため、巣が存続する限り、初代女王と同じ遺伝子の女王が君臨し続けることになる。
(2009年3月8日03時14分  読売新聞)

新しく別の巣をつくる時の女王は交配によって遺伝子をかきまぜた新女王です。でないと、やはり遺伝的な多様性を生みだせなくなりますので。

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