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2009年3月12日 (木)

赤子の額

2009.3.9付 朝日歌壇より
授乳しつつ赤子の額に触るる娘(こ)の細き指さえ母となりたり:(福島市)飯田輝男

スキンシップとか、赤ちゃん体操とか、マニュアルなんてどうでもいいですから、赤ちゃんのあのほっぺを突っついたり、額をなでたり、指を握らせたり、お腹突っついて、すてきなポンポン、と笑わせたり・・・。

それがコミュニケーションなんです。目を見る、肌を触れる、言葉をかける、それが発育を促すのです。
なんだかなぁ、電車の中で、ベビーカーの赤ちゃんがしきりに何か言っているのに、お母さんが夢中で携帯メールやってたりすると、無性に腹立たしくなるのです、かかしじいさんは。

昔、娘が生まれたとき、私の母が、生まれてまだ何時間もたたない赤ん坊に、話しかけ笑いかけ、おぉ笑った、おぉ眠いのねぇ、と面会中ずっと話しかけていたことに、夫婦して圧倒されましたっけ。赤ん坊には話かけるものだ、と身をもって教えてくれたのだと思います。ありがたいことでした。

こんな記事もありました

横顔認識は生後8カ月から(2009/2/13 朝日新聞)
 赤ちゃんは生後8カ月で、横顔をようやく人の顔と認識することが、中央大の仲渡江美研究員(発達認知心理学)らの研究でわかった。仲渡さんは「横顔は正面から見た顔より認識が難しい。赤ちゃんは正面から見て話しかけてあげて」と話す。
 生後8カ月と5カ月のそれぞれ10人に、見知らぬ女性の正面の顔、横顔、野菜を交互に見せた。顔を認識するときは右脳を流れる血液中のヘモグロビン量が増えるため、特殊な装置でその変化を見た。生後8カ月では正面の顔、横顔とも野菜を見せたときよりヘモグロビン量が顕著に増えたが、5カ月だと横顔のときの変化が小さかった。

語彙、ジェスチャーで豊かに:米シカゴ大、幼児と家族を調査(2009/2/20)
 赤ちゃんに身ぶり手ぶりで接すると、語彙が豊富になる。米シカゴ大が、50人の幼児とその家族を3年にわたり追跡調査し、子どもの言語学習にジェスチャーが重要な役割を果たしていることを明らかにした。13日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 シカゴ地域の様々な階層の家庭から、生後14カ月の赤ちゃん50人を選んだ。赤ちゃんと保護者の普段の生活を90分にわたりビデオに収め、ジェスチャーの種類を数えた。
 赤ちゃんが4歳半になったときに再び調査すると、14カ月の段階で多くのジェスチャーを使っていた赤ちゃんほど語彙が豊富だった。赤ちゃんと両親のジェスチャーの数は比例しており、ジェスチャーが言葉の学習の手助けになったと考えられるという。
 また、収入の多い世帯の子どもは14カ月時で平均24のジェスチャーを使っていたが、低所得世帯の子どもは13種類だった。小学校に入っても語彙の数の差はついたままだった。
 研究チームは「語彙の差は小学校生活への影響が大きい。両親の話し言葉と同様、身ぶり手ぶりも重要だ」としている。

言葉や身ぶりが自分に向けられているということが分かるのですよ、赤ちゃんは。これが双方向のコミュニケーションの基礎なんです。テレビやDVDでは駄目なんです。動いてはいるけれど自分に向けられていないと分かっているんです。(中学生や高校生でも、教師の授業をあたかもTVと同じようにしか受け取れない生徒が増えているんですよ。近くへ行って、目を見て、君に向かって話しているんだよ、と言わなければ中身を聞き取ることができない生徒なんですね。こうなってくると、もう集団での授業は無理ですよね。)

一人でおとなしくしていられる子を「独立心がある、自立している」なんていうのはまるっきりのウソ・誤解ですからね。ただ、ひたすらに寂しさに耐えているだけなんですからね。分かってあげて欲しい。

自分はたっぷりと愛に包まれている、という感覚が本当の自立や自律を支える基盤になるんです。たっぷり甘えさせていいんですよ。ちょっと離れて冒険しては戻ってきて安心し、また離れては戻ってくる、これを繰り返しながら、いずれ、ちゃんと自立するのです。帰るところのない子の心は荒むだけなんです。

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