コウガイビル
玄関の前をコウガイビルが「歩いて」いました。
一口にコウガイビルといっても、いろいろ種類があるようですが、体に筋はありません。頭の恰好も、以前に見たのとは違って、たとえて言えば「シュモクザメ」みたい。
ヒルはミミズなどと同じ「環形動物」ですが、コウガイビルはプラナリアと同じ「扁形動物」に属します。
プラナリア(ウズムシ)は「眼」がかわいいとかいうことで、女性でも平気な方が多いですが、同類のコウガイビルは嫌われますね。(不公平だ。といいつつ、私も苦手ですが。)
私たち哺乳類も、昆虫も、口から肛門へ消化管が通っていて、口から食べて、消化管内(体の外部環境になります)へ消化液を分泌して消化・吸収して、肛門から排泄します。
猛烈に単純化してしまうと、私たちも昆虫も「管状の体」をしています。
ところが、扁形動物は「袋状の体」なのです。口から食べ物をとります。消化管は3つに分岐しますが、どれも先端が閉じています。排泄物は、「口」から出します。
というわけで、このコウガイビルも「袋」状の体なのです。
で、常識的には口は頭部にありそうなものですが、プラナリアでは体の前後の中央付近にあります。
それなら、こいつはどうかな?と木の枝でひっくり返そうとしたのですが、意外と素早い。うまくひっくり返ってくれません。ギュッと、縮こまってしまうし。
あまり追求する気にもなれなくて、玄関の前を歩いていてはいけない、と説教して裏の方へ放してやりました。
[追記]小笠原諸島で固有の陸生貝類が絶滅の危機にひんしているのは、陸生プラナリアのためだ、という話を聞いたことがあります。
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