胃を捨てて
2009.3.2付 朝日歌壇より
病院に胃を捨ててより十五年日々一万の歩行愉しき:(神戸市)内藤三男
高野公彦 評:健康保持へのたゆまぬ努力、それが趣味にまで高まったのだ。
歩くこと自体が負担になってしまった私には想像を絶するパワーですね。
1km歩くより、1km泳ぐ方が楽なんですよ、私は。
1万歩は歩けないなぁ。がんばりすぎず、愉しむレベルでお続け下さい。笑顔でできる範囲でね。
着ぶくれて切符の在り処また探す集札口に妻を待たせて:(神戸市)内藤三男
佐佐木幸綱 評:どのポケットに切符を入れたか分からなくなってしまったのだ。あせっている動作が目に浮かぶ。
焦れば焦るほど、どこに行ったか分からない。よくあるんですこれが。
女性の服装にはポケットがなくて不便そうだ、と男は思うわけですが、実はポケットがいっぱいある分、行方不明も発生しやすいわけです。最近のジャケットなんか、いったいいくつのポケットがあるのか分からないくらいです。釣り用のベストじゃあるまいし、あんまりポケットがありすぎるのも考えものですな。(「な」などという言葉を使ってみました。年取った気分。)
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