形而上学的愛
2009.2.23付 朝日歌壇より
形而上学的愛を語られて我は小さくストローを噛む:(京都市)敷田八千代
馬場あき子 評:「形而上学的」は堅いが、結句と照応する面白さがある。
「堅く」形而上学的愛を語られてしまったからこそ、作者はストローを噛まざるをえなかったのでしょ。柔らかく、優しく愛を語られていたらストローを噛む必要はなかったのでしょ。
堅いからこそ、この歌に意味があると思いますが。
気持ちのすれ違い、齟齬、を表現するには表現自体にすれ違いがあった方がいい。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント