春の月
2009.2.23付 朝日俳壇より
春の月日輪のごと東に:(東京都)吉田郷
これって、もしかして蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」を踏んでますか?
2月4日、立春の日は、月の出は東京では11時14分、正午の月齢8.8でした。
そういう月をごらんになって、昼の月ではありますが、やわらかな春のおひさま、ととらえたのでしょうね。
◆またもや、大脱線
小学校の記憶というものがほとんどない私ですが、その数少ない記憶の中にこんなのがあります。
小学校1年生。担任の先生が産休に入られまして、代わりに家庭科の先生がお見えになったのですが、何の授業かなぁ、理科かなぁ、「月は西から出る」とおっしゃったのでした。私は多少もう理科っ子でしたから、月が東から出ることは知っていました。「先生」が間違うなどということは1年生には絶対にありえないことですので、悩んだんですねぇ。アンビバレントな状況とでもいいましょうか。母親に相談したところ、(ここから先は後で母親から聞いたことです)、母親が学校へ行って、先生と話をして、訂正してもらった、のでした。
月と日を対立的に捉えて、日が東から出るなら、月は西から、と思っていらしたのでしょうか。
毎日、空を見ていれば自然にわかることなのですが・・・。
ちなみに、団塊真ん中世代の私、1年生の時の教室は、思い出すに、理科室だったようです。普通教室が足りなかったのでしょうね。
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