お辞儀
2009.2.23付 朝日歌壇より
ふかくふかくもっと深くお辞儀せよ死者との別れは無言にて風:(高槻市)門田照子
「おくりびと」がアカデミー賞を受賞して、「葬送」というものへの関心が高まっていますね。
昨日の朝日新聞に、刑事→子育て→納棺師という経歴の女性の話が載っていました。
「納棺はご遺族の悲しみを癒やす『心のケア』の入り口になっていると思う」とおっしゃっています。
死者への思いは限りのない深さです。
一方で、亡くなった方には、たっぷりの時間があります。たっぷりの余裕があります。
生きている側はあたふたせず、尽くせるだけの礼を、尽くせる時にすればよいのです。葬送の儀礼にこだわりすぎることは、かえって亡くなった方に失礼であるかもしれません。
生き仏様、ともいいます。亡くなった方には時間がありますから、まあ、ちょっと待っていただいても、生きている人を大事にしましょうね。
葬送の儀礼のために、生きている方をおろそかにしてはいけませんよ。
と、年寄りは思うわけです。若い人よりは葬送の儀礼に近い人ですから、なおさらそう思う。あなた方の自分の生活をきちんとお守りなさい。
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: お辞儀の種類 | 2012年3月23日 (金) 16時17分
ありがとうございます。大したことは書いておりませんが、よろしく、どうぞ。
投稿: かかし | 2012年3月24日 (土) 10時03分