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2009年2月 9日 (月)

ハドソンの思い出

別にハドソン川に不時着水した飛行機の話ではありません。もっとくだらない話です。途中、話がマニアックになるかもしれません、つまらなかったら読み飛ばしてください。

◆こんな記事が載っていました。

ゲーム「桃鉄」設定に不満、威力業務妨害容疑で男逮捕:アサヒコム2009年2月2日11時46分
 ゲーム制作会社「ハドソン」(東京都港区)に爆弾を送りつけるなどとの内容のメールを送ったとして、警視庁は○○○○を威力業務妨害の疑いで逮捕したと2日発表した。携帯電話のゲーム「桃太郎電鉄iモード」の基本設定が気に入らなかったのが理由だという。(後略)

◆この事件はどうでもいいんです、私には。「ハドソン」という名前が私のパソコン歴の最初にあるものですから、「何ということを!」という気持ちにさせられたのです。
 ついこの間、朝日新聞の「キミの名は」にハドソンの由来が載っていて懐かしかく思い出したばかりでした。

[キミの名は]ハドソン:郷土愛こもる手書きのハチ(朝日新聞 2009/01/24)
 「桃太郎電鉄」や「ボンバーマン」など、累計出荷本数が1千万本を超える人気作を擁する日本を代表するゲームソフトメーカーである。だが、社名のおかげで、「本社はやはりニューヨークのハドソン川のほとりですか?」と、外資系企業に間違われることが多いそうだ。
 創業は73年。通信機器と美術写真の販売を目的に、工藤裕司氏が弟とアマチュア無線ショップを札幌市に開いたのが始まりだった。
 実は「ハドソン」は蒸気機関車の呼び名だ。函館線では急行「ニセコ」を牽引していた「C62形」は、「ハドソン形」とも呼ばれ、ニセコ出身の工藤氏にはあこがれの蒸気機関車だった。大のSL好きだった工藤氏は、子どものころから「もしも会社をつくったら『ハドソン』にしよう」と心に決めていたそうだ。旧国鉄の花形蒸気機関車だったが、偶然にもハドソン創業と前後して引退している。
 社名のロゴのハチには「ハチスケ」という名が付いている。同社のゲームにも登場する人気キャラクターである。これは工藤氏の手書きのイラストをそのまま採用したものだ。創業時の店「CQハドソン」の無線コールサインは「JA8YOI」。北海道エリアを意味する「JA8」の「8」からハチスケが生まれたのだ。工藤氏が会社を離れた現在も、同社の社名とロゴには北海道への郷土愛が詰まっているようだ。

◆こんな記事もあったんですよ。

牛が歌手デビュー? 3頭がユニット、鳴き声が着うたに:朝日新聞 2009年1月13日
 丑(うし)年にあやかり、乳牛が歌手デビュー?
 北海道の牧場で飼育されている乳牛3頭が音楽ユニット「U-SHI」を結成し、その歌声が携帯電話の着うたとして全国に配信され、話題を呼んでいる。有名な楽曲にあわせて高音や低音の鳴き声が響き、ハーモニーを奏でる。
 牧場主も驚くできばえで、製作会社は「モー烈に盛り上げたい」と意気込む。ダウンロード数が増えれば、CDデビューも検討するという。
 U-SHIは、北海道恵庭市のむらかみ牧場(村上隆彦代表)で飼育される3頭の乳牛。美しい鳴き声と愛くるしさを基準に、同牧場の約130頭から選ばれた。「スカウト」したのは、北海道発祥のゲームソフト会社「ハドソン」(東京都港区)。「丑年に牛業界を代表する超ビッグアーティストが衝撃のデビュー」と売り込んでいる。
 「着信★うし♪」として配信されているのは、年末年始にちなんだ「お正月」「一月一日」「春の海」、コンサートの定番「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」の計5曲。3頭の「歌声」がリズムと音程に合わせて編集され、高音と低音を織り交ぜたハーモニーを奏でている。
 昨年12月、同社のスタッフが牧場に録音機材を持ち込み、1日がかりで親牛、子牛からバリエーションに富む鳴き声を「レコーディング」した。冷たい風が吹いて親牛が鳴かず、難航したという。
 U-SHIの「育ての親」の村上代表は、編集された3頭の「美声」を聞いてにっこり。「普段はうるさいけど、組み合わせると違う風に聞こえる」と驚いている。
 U-SHIの歌声は、「着うた」「着うたフル」でiモードなどから配信されている。

◆私がハドソンにこだわっているのは、ゲーム製作会社としてではないのです。
実は、ハドソンは、パソコン(マイコン)初期の時代に、強力なBASICを開発・販売していたのです。
 その名も「Hu-BASIC」(ヒュー・ベイシック)といいます。
 ワンボードのマイクロコンピューター、NECのTK-80の時代。さすがにまだ私は手を出していませんでした。プログラム電卓YHP-25mini で遊んでいました。(たった49ステップのマシン語的プログラムを作って。)
 やがて、シャープのMZ-80が出て、ほしくなってきました。アップルⅡにBASICが搭載されたというので、あこがれました。
 当時のNECのPC-8001は、CPUがZ-80互換で、クロックが4MHzです。信じられますか?メモリは32kBとかね。
N-BASICというのが走ったのですが、正直のところ、魅力は感じませんでした。(後のN88-BASICにも魅力は感じませんでした。)

◆シャープのCZ-800(=X1)というパソコンが出ました。カセットテープで色々な言語が楽しめたのです。ついに、私のパソコン歴が始まったのでした。その中にHu-BASICもありました。PASCAL、LOGO、Cなども楽しめました。

Hu-BASICでは、画面に点を打つ座標として、画面の左上隅を(0,0)にする物理座標の他に、任意の場所を原点とし、縦横の座標を任意に設定できる、論理座標が使えたのです。グラフ用紙に向かって、自分が描きたいグラフを描く、あの感触です。嬉しかったなぁ。

ジャンプする時や、サブルーチンを呼ぶときも、行番号ではなく、ラベルが使えたのです。
プログラムを考える上で、圧倒的な使いやすさでした。遅かったけれど、フラクタルグラフィックスもやったのですよ。

◆後継機の「X1-turbo」も使いました。
0202x1turbo
その時、おまけについていたクリスタルガラスのペン置きです。
5inchフロッピーで、10種類くらいかなぁ、言語を買いこんできて、楽しみました。ちゃちなゲームよりはるかに面白いものです、言語を探検するのは。
 マニアたちが、OSを作ろうという企画もあって、シャープOS略して「SOS」をつくる企画が雑誌で進行したりもした、そういう時代でした。

その後、いろいろな、パソコンや、言語を使ってきましたが、Hu-BASICはいまだに、懐かしく、最高の言語だったと思いだされます。
(ちなみに現在は、CとBASICで時々遊んでいます。)

◆ハドソンじゃないですが、思い出。
ある高校で、入試の受付から、業務一切、入試後の後始末事務、まで、AWKという言語ですべてのプログラムを私が一人で書きおろして、やり抜いたことがあります。あれは楽しかったなぁ。

ハドソンを貶めるようなことをする奴は、許せません。
ハドソンが今後も活躍しまうように。

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コメント

■まだまだ現役! カセットテープデザインのあんな物こんな物-音の進化は速い?
こんにちは。カセットテープなつかしいですね。それにハドソンのHuBascですか。そういわれてみれば、カセットテープにいろいろなソフトが入れられていて、流通していた時代もあったんですね。
今は、カセットのデザインでいろいろな小物もでています。現在私自身は、ミニノートに音楽を入れて聞いています。スピーカーはBoseのアクティブ・スピーカーを使っています。こういう組合せもいいですよ!!しかし、音の世界は、SP、LP、カセット、CD、 MD、MP3など、移り変わりが激しいです。私は年齢的にも、また、環境的にもこれらの移り変わりを身をもって体験することができました。私のブログでは、この移り変わりの個人史のようなものを掲載してみました。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

 当時の中波ラジオで、パソコンサンデーとかいう番組がありました。番組の初めだったか終わりだったかに、BASICプログラムを「放送」してくれました。耳で聞くと、ピーガーという雑音でしたが、テープに録音して、パソコンに聞かせてやるとプログラムとして走るのです。すごい時代でした~。
 雑誌の付録にソノシートでBASICを配布した、ということもありました。
 思い出してしまいました。

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