長者町
2009.2.16付 朝日歌壇より
哀しきは寿町と言ふ地名長者町さへ隣にはあり:(ホームレス)公田耕一
高野公彦 評:歩みゆく横浜市内の町名に皮肉を感じたのだろう。
昨日16日の記事「パンのみみ」で取り上げた朝日新聞の記事のなかで、ちらっと触れられていたのがこの歌です。
今この記事を書いている画面の右に「ココログニュース」というのがあるんですが、そこでも取り上げられています。引用してしまいましょう。
注目高まるホームレス歌人:2009.02.17 11:01
不況を背景に急増が続くホームレス。首都圏や京阪神の大都市にとどまらず、金沢など地方都市でも増加の傾向にある。支援が求められる一方、迷惑行為や犯罪の発生などに住民が不安を募らせるといった問題も懸念される。そんな中、毎週月曜日の『朝日新聞』朝刊に掲載される『朝日歌壇』で、自らの居住地を「ホームレス」と記す投稿歌人の存在が話題になっている。
『公田耕一』と名乗るその投稿者の短歌には路上生活の日々が淡々と歌われ、読む人の心を捉えて離さない。
(中略)
先が見えない今という時代を映し出す、公田耕一氏の存在と彼の短歌。注目が高まっているのは、「ホームレス」という境遇が目をひくからだけでなく、作品から響いてくる、この時代を生きる悲しみや切なさが人々の共感を呼ぶからだろう。
(あさよる)
私は「かかし」。私は「立ち尽くしてみる者」です。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント