思春期
2008.2.8付 朝日歌壇より
思春期の娘は一度で返事せずこれは食べるの何時に帰るの:(北海道伊達市)今奈奈
お名前を覚えて居りまして、ああ、そうなのか、と。
私は高校教師をしておりましたが、子らが高校生くらいの頃が一番「緊張」してましたね。
子の小学校時代の同窓生を教えたこともあります。あれは、まいった。
その後、子を教えた先生と同僚になったこともあります。
子の同窓生が教師になって、同僚として働いたこともあります。
教師というものは、否応なしに人間関係の網目の中に強く編み込まれるものなのです。
作者もおそらく、生徒とご自分の子と・・・。まったくまぁ、とかいいながら、苦笑いなさっているのでしょう。
俳歌倉データベースを検索したら、以下の歌がヒットしました。全部、このブログの記事に使わせていただいたと思いますが、再掲します。
2008/12/08
全員が古文の訳を書き取っていると思いきや書く振り一名
2008/11/09
夜の雨 まだ雨である安堵さで心を音の受け皿にする
2008/09/22
内地への就職希望の生徒らと額を寄せて文整える
高野公彦 評:生徒たちのために知恵を絞る先生。
2008/08/18
生徒見る目の険しさを同僚の我の顔見る視線で気づく
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