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2009年2月19日 (木)

耳鳴り

2009.2.16付 朝日俳壇より
耳鳴りにまぎれぬ春の夜の雨:(大分市)高柳和弘

私は、コンクリートを破壊する音を我慢して聞いたために、音で震えて音を聞き取る、内耳の「毛」がふっとんだんでしょうね、左耳が難聴気味です。人の声に別の音がかぶさると、何かを言っていること自体は分かりますが、内容を聞きとれなくなりました。音楽も音を聞き分けて演奏者に迫るというような聞き方はできなくなりました。
教室といういろいろたくさんの音が飛び交う空間で、生徒の質問内容を聞き取ることができなくなった時、ああ、教師としての資格がなくなったな、と悟りました。
私の場合、嘱託を終えた後、講師に登録することは可能だったんですが、この聞き取り能力の低下が致命的でした。というわけで、56歳で教壇を去ったのでした。

この状態になった当初は、耳鳴りも経験しましたが、今は耳鳴りは収まりました。

知らない方は、難聴というと、音のない世界を想像する方もいらっしゃいますが、実は多くの場合、耳の中の「騒音」に悩まされている状態なのです。
この耳鳴りがなくなったら、どれほど静かで落ち着いた状態になれるだろう、と思うものなのです。

その耳鳴りをこえて聞こえてきた雨音。春雨というよりはきっと春の嵐に近いものだったのではないでしょうか。

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崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

音が聞こえなくなる、というのは辛いことですよね。主人も長年の仕事(鉄骨関係)により、片耳がほとんど聞こえないようです。
私は耳鳴りの方です。普段はなんでもないのに、人が大勢居る所、コンサートや講演会、会合などに行くととたんに耳鳴りが始まります。自身が何かするわけでもないのに緊張するのでしょうか・・。自分でも分かりません。

 私の場合、ニュースなど見ていて話しかけられると、話し声もニュースの音声も、どちらも聴き取れなくなります。
 子音の多い話し方は特に聞き取りづらいです。はっきり母音まで発音してもらうと聞き取りやすいですね。

 まず、話したいよ、というサインを送って、注意を向けてもらってから話しかけるとよく伝わりますよ。
 耳には、音量調整のための微小な筋肉があります。ひょっとして、緊張するとそういう筋肉が働いて耳鳴りなど引き起こすかもしれませんね。
 

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