繋ぐ
2009.2.2付 朝日歌壇より
今はまだ口実にしてる「寒いから」自然に繋ごう春になったら:(名古屋市)山口朋美
読んでしばらくの間、なんのことか分からずにいたのです。何がどうなっているのかな?
しばらく繰り返し口ずさんでいて、ああそうかぁ、と突然納得。
「手をつなごう」だったんですね。
「寒いから」と口実にしてコートの中にしまいこんでいる手を、春になったらポケットから出して、「自然に繋ごう」ということだったんだぁ。にこにこしてしまいました。早く春が来ますように。
こんな話もあります。
[コミュニケーション 十五章]⑬温かくなると寛大に(2008/12/15 朝日新聞)
「温かい言葉」「冷たい人」。温度に関する形容詞はしばしば対人的な評価を表すのに使われる。最近の研究によると、これはどうやら単なる比喩というわけではないらしい。
ある実験の参加者は、実験室に向かうエレベーター内で、女性アシスタントが参加者の名前を書き込む間、彼女のコップを持っているように頼まれる。中身はホットあるいはアイスのコーヒーだ。これが実験の一部だとは知る由もない。
実験室に着くと、ある人物に関する記述を読んで、その性格を評定するという実験に参加する。すると、先ほど温かいカップを持たされた人は、冷たいカップを持たされた人より、対象人物が寛大である、思いやりがあるなどと評価する傾向が強まるというのである。参加者は先ほどのカップのことなど全く気にとめていない。
脳内には、物理的な温度と、信頼や共感といった対人的な「温かさ」の双方に対して同じように反応する部位がある。物理的な温かさは、他人に対する評価や態度にも影響を与える。スキンシップが重要と言われるゆえんだ。
やっぱり、二人して温め合う手がいいですね。
◆全くの別件:このややこしい字「繋」。私、小学校の時から書けました。なぜかというと、私の通っていた小学校の名前が「駒繋小学校」だったからです。
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