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2009年2月23日 (月)

啓蟄

けい‐ちつ【啓蟄】(蟄虫、すなわち冬ごもりの虫がはい出る意) 二十四節気の一。太陽の黄経が345度の時で、2月の節(セツ)。太陽暦の3月6日頃に当る。驚蟄。<季語:春>[広辞苑第五版]

0216ari これぞまさしく啓蟄です?!

冬ごもりしていたアリさんが穴からはい出てきましたよ。

道路の端に、新しい土が少し盛り上がっていました。穴をふさいでいた土をどけて、出てきたところですね。

擬人化すると。
腰を伸ばして、う~ん、よっこらしょ、と眩しい日差しを受けながら、伸びをしているといったところでしょう。

今年の啓蟄は3月5日です。広辞苑の記述に「2月の節(セツ)」というのがありますが、太陽の角度15度ずつで切りますので、月に二つの節気が配されます。はじめの方を「正節」、後半を「中気」というのです。この正節のことですね。

ところで、二十四節気なんて古い話だから、旧暦でのことだろ、だから、太陽暦にすると1カ月遅れになるんじゃない?と思っていませんか?

「3月5日が啓蟄」というと、旧暦の3月5日は今年の場合、2009年3月31日だから、きっと太陽暦の3月末で、本当に暖かくなって、虫が出るんだな。

こう思っていませんか?

実は旧暦は月を基にした暦ですから、季節との関連性がないんですね。下手に運用すると、正月が夏になってしまったりする。どうしても、太陽の運行と合わせておかなければならない。そのために、月の暦の中に組み込まれた「太陽暦」が二十四節気なのです。春分点を0度として、360度を15度ずつ24等分して、名前を付けてあるのです。
名前が古い感じなので、旧暦のものと感じがちですが、これは太陽暦ですから、そのまま私たちの季節感と一致するものです。
2009年の二十四節気を、太陽暦でお示しします。参考まで。(理科年表2009年版から)

 1月 5日:小寒(285度)
 1月20日:大寒(300度)
 2月 4日:立春(315度)
 2月18日:雨水(345度)
 3月 5日:啓蟄(345度)
 3月20日:春分(  0度)
 4月 5日:清明( 15度)
 4月20日:穀雨( 30度)
 5月 5日:立夏( 45度)
 5月21日:小満( 60度)
 6月 5日:芒種( 75度)
 6月21日:夏至( 90度)
 7月 7日:小暑(105度)
 7月23日:大暑(120度)
 8月 7日:立秋(135度)
 8月23日:処暑(150度)
 9月 7日:白露(165度)
 9月23日:秋分(180度)
10月 8日:寒露(195度)
10月23日:霜降(210度)
11月 7日:立冬(225度)
11月22日:小雪(240度)
12月 7日:大雪(255度)
12月22日:冬至(270度)

実際、立春の頃には平年気温が谷底を脱しますし、立秋の頃には平年気温の頂上を通過するのです。

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