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2009年2月 4日 (水)

2009.2.2付 朝日歌壇より
正月の客の手を借り断酒解く誓ひは破らるるものととぼけて:(多摩市)手塚主馬

かつての勤務校で、アルコール中毒で断酒していた先生に、歓送迎会で、つい一杯勧めてしまって、アルコールを復活させてしまった、という出来事がありました。その勧めてしまった方は、激しく後悔しておられました。その中毒だった先生は、何年か後に肝臓が原因で亡くなられました。

酒をやめようと思ったのなら、「誓いは破らぬもの」です。とぼけてはいられなくなったら、笑いごとではありませんので。私は、渋面でこの歌をよみました。

教え子と酒酌み交わし振り返る教師の歩み二十三年:(岩手県)田浦将

私は31年ほど教職にありましたが、「同窓会的なるもの」の一切を拒否してきましたので、こういうシーンはありません。
「かつて生徒と教師であった」ということにおいて成立する人間関係など信頼するに値しない、というのが信条なんですね。別の言葉で言うと「人間嫌いの教師」という矛盾を抱えて生きてきたわけです。

孤立を求めて連帯を恐れる。何かのグループづくりに参加しても、会が安定してくると、その安定感が嫌で飛び出してしまう、ということも何度もやりましたっけ。

なんというか、傍から見たらさびしい人間でしょうね。本人は、気楽でいいんですがね。

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