冬青
2009.2.23付 朝日歌壇より
雪降れば色鮮やかになる不思議山茶花の赤冬青(そよご)の赤き実:(小松市)沢野唯志
ルビがあったのでかろうじて読めましたが、知りませんでした。そういう木があることを。
そよご【冬青】モチノキ科の常緑低木。高さ約3メートル。雌雄異株、時に同株。葉は厚く、光沢がある。春、葉腋に白色で筒形4弁の小花を開き、紅色・球形の核果を結ぶ。材は器具に用い、葉を褐色の染料とする。樹皮から鳥黐(トリモチ)を採る。フクラシバ。ソヨギ。[広辞苑第五版]
ネットで検索すると、ありました、確かに赤い実です。
「山茶花」は、通常「サザンカ」と読んでいますが、もとは「さんさくゎ=さんざか」から転じたものだそうですから、「さんざか」と読んでもいいわけです。
沢野さんがどちらの読みを指定したかは分かりません。短歌という詩の世界のことですから、サンザカと読んでもよさそうですね。声を出して読んだ時のリズムが狂うわけでもなし。
詩とは誤解の文学だ。
また言っちゃった。
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