をみな
2009.2.16付 朝日俳壇より
酒杜氏なべてをみなや寒造:(柏市)牛水里人
長谷川櫂 評:酒蔵の中の若い女の杜氏たち。香り立つような一句。
なんで、「若い女の杜氏」って分かるのかな?と思ってしまいました。
私の恥をさらします。
おみな【女】ヲミナ:①美女。佳人。古事記下「神のみ手もち弾く琴に舞する―常世トコヨにもかも」②おんな。万葉集一八「老人オイヒトも―童ワラワも」
おみな【嫗】老女。婆。神代紀上「一ヒトリの老翁オキナと老婆オミナとありて」⇔おきな
[広辞苑第五版]
「おみな」と「おきな」は知っていたわけです。「をみな」を知らなかった。
でも、「をみな」に「若い」という意味は入っていないと思うけどなぁ。「杜氏たちはみんな素敵な女性たち」でいいんじゃないでしょうか?
何だか、偏見かな、杜氏というと男性を思い浮かべてしまう、という感覚があって、「なべてをみな」とは?
みんな女性?なの?と、戸惑ってしまったのでした。
今は女性杜氏も多いんですね。
酒の世界を離れて長くなりました。もう忘れた。
◆追記:2/18
おうな【女】ヲウナ:(ヲミナの音便) おんな。古今和歌集序「たとへば絵にかける―を見て」
おうな【老女・嫗・媼】(オミナの音便) 年とった女。ろうじょ。〈霊異記中訓釈〉⇔翁オキナ
「おうな」と「おきな」の方がなじんでいたかもしれません。
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