ショール
2009.1.19付 朝日歌壇より
還暦の君に掛けるやイタリアの夏陽の燃ゆる緋色のショール:(鳥取県)中村麗子
馬場あき子 評:緋色のショールの形容の華やかさが、そのまま温かな心の象(かたち)をなしている。
「君」って誰なんだろう?ショールというのは、女性用のものだと認識しています。母もよく使っていました。
ショール【shawl】(もとペルシア語) 正方形・長方形・三角形などの女性用肩掛け。[広辞苑第五版]
すると、ショールを掛けられた「君」は女性でしょうね。で、作者も女性なのですね。で、分からなくなってしまったのです。
女性が女性の友だちに、手編みでショールを作ってプレゼントしたのかな?
妻が夫に、ではなさそうですね。というわけで、困惑のままにあります。
◆昨年、私も還暦を迎え、赤いちゃんちゃんこ、というのもなんだしな、と、赤いベストを買って外出時には着ております。
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「君」はやはりご主人だと思います。若い頃二人でイタリア(新婚旅行かな?)へ旅行しそこで新妻はショールをおみやげに買いました。年を経てご主人は還暦となりましたが、ちゃんちゃんこを着るようなタイプではないのか、もしかしたら車椅子生活になっているかもしれないし、思い出の緋色のショールをやさしく掛けてあげる、というのはどうでしょう(^^
投稿: 桔梗 | 2009年1月23日 (金) 10時25分
還暦を迎えた夫に、妻がにこにこしながら思い出のショールを引っ張り出してきて、エイヤっとかけてしまう。似合うじゃない、と妻。まあなぁ、と苦笑する夫。
いいですね。ひなたぼっこのぬくもり、日向の匂いがする光景ですね。
投稿: かかし | 2009年1月23日 (金) 16時23分