検電ドライバー
ここに2本のドライバーが写っています。
どちらも柄の中に何かが入っていますね。そして、写真では分かりませんが、柄の後端には「金属部分」があるのです。
これらは、検電ドライバーといいます。
ドライバーの先端を、壁コンセントの短い方の穴(接地されていない側)に差し込み、柄の後ろの金属部分に触れると、写真のように中のネオンランプが点灯します。
感電しないの?って。大丈夫。ほんのごくごくわずかの電流ですから、感電しません。
最初の写真の短い方のドライバーの柄の中から取り出したネオンランプです。
ヒューズみたいですね。ネオンランプの下の脚が右の金属部に接続され、上の脚は抵抗を介して左の金属部に接続されています。
前回のネオンランプとまったく同じです。
何に使うの?
さて、何に使いましょう?
・ブレーカーのボックスのスイッチが、家の中のどの部屋のブレーカーになっているかのチェックをしたことがあります。スイッチをひとつだけONにして、検電ドライバーで、電気のきているコンセントを探します。こうやって、家中の配線状態を知っておくのはよいことです。
・掃除機が動かなくなったので、どこかで断線したかな、と検電ドライバーを使って、配線のつながり具合を丹念に調べていったら、断線はなく、モーターのブラシが片減りしているのを見つけました。電気屋さんにそういったら、珍しい人だ、といってブラシを交換してくれました。
・オーディオの回路図などを見ると必ずアース記号があります。それをチェックして、その部分がちゃんとアース側になるように電源とつないでやること、コンポーネントを組む時は、きちっとアース側をそろえることが、マニアックな耳の方には必要です。音質がいいんですって。そういうときは壁コンセントだけではないでしょうから、延長コードの先のコンセントのアース側もちゃんとチェックしましょう。
などというわけです。1本持っていると、たまに重宝する道具です。でも、持ってなくても不便ということはないですけどね。
元理科教師としては必携の道具なのでした。
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