ツバキ
この状態を見て、私は悩んでしまいました。
私が思ったことは、こうです。
これは、ツバキの花のつぼみだ。
つぼみからめしべが伸び出している。
花をひらく前にメシベを出して、他の花の花粉を受けて、自家受粉を避けているのかも知れない。
でもね、花の中を見ると、オシベとメシベの長さに差がないですね。
写真の中で黒い矢印で指しているのがメシベです。
どうも変だなぁ、と考えていたら・・・
この状態を見て、疑問は氷解!
ツバキの花は丸ごとコロンと落ちますが、花びらと、輪になってくっついたオシベは一緒に落っこちてしまいます。
残るのは、メシベと子房。写真右がその状態を示しています。
で、このあと、萼が閉じて、まるでつぼみのような形になり、メシベがそこからのぞいているという状態が生じるわけです。
ですから、最初の2枚の「つぼみ」と思ったものの中は空洞で、下の方にこれから成長する実があるのですね。
これは正真正銘のつぼみです。
ところで、花が落ちたあとのメシベが見えている写真、子房のあたりに目を凝らしてください。何か見えませんか?
画像の縮小なしで、切り出したこの写真を見てください。
どう見ても、何かの昆虫の幼虫のようですね。
写真を見ていて気づきました。
しぶといものですねぇ。冬に咲くツバキ、その花の中で実を食べようというのかな、幼虫。
厳しい生き方が、ここで接しているのを見ることができました。すごいなぁ。
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