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2009年1月30日 (金)

宇宙の塵

1月28日付で「塵」という題名で宇宙の塵について少し書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6b63.html 

今日30日、朝日新聞の朝刊科学面に、面白い記事が載っていましたのでご紹介します。

惑星のもと 突き止める(朝日新聞 2009/1/30)
 地球などの惑星のもとになる「宇宙のちり」が、赤色巨星がさらに変化した「漸近赤色巨星」からわき出していることを、国立天文台などの研究グループが突き止めた。宇宙のちりは、主に超新星爆発で一瞬にしてつくられるとの説が有力だった。今回の成果は、宇宙初期にちりが形成されるメカニズムや銀河の進化の解明につながると期待される。
 グループは米国のスピッツァー宇宙望遠鏡を使い、太陽系から約28万光年の距離の漸近赤色巨星を観測して確認した。この星は表面温度が低い。太陽も約50億年後に漸近赤色巨星になるとみられる。(サイエンス)

というわけです。やっぱりね。宇宙はある意味で「塵」だらけなんです。そこから新たな星が生まれるのです。太陽もやがてそうなるでしょう。宇宙を舞台とする、巨大な循環です。想像していると楽しいですね。人間のスケールなんて、微小なものです。

ところで、太陽がその「漸近赤色巨星」になって、宇宙に塵を吹き出すようになったとしても、鉄より原子番号の大きな重い原子を新たに作り出すことはできません。太陽などの核融合では、鉄という安定な原子核を超えて不安定な原子核を核融合で作り出すのは無理なのです。

ところが、今の地球上に鉄の原子番号26を超えて、金や銀があり、原子番号92のウランもあります。これらの元素の誕生には、やはり、超新星の爆発というメカニズムが必要だと思います。
鉄までの原子核同士が融合し、大量の中性子が当たって、巨大な原子核が一挙に生成され、それが崩壊してウランなどをつくるのです。
このメカニズムが否定されたわけではありません。

地球上にウランがあるという事実は、超新星爆発を経てばらまかれた原子がここ地球に集合しているのだ、ということを変えるものではありません。もちろん、赤色巨星から吹き出した塵なども一緒に集合したことも事実でしょう。

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理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

子供の頃、空が青いのは塵のせいなんだよ、と聞いて驚いたことが忘れられません。あんな綺麗な青空が塵のせいだなんて信じられませんもの(^^;

自分の体も宇宙の様々な星のカケラから出来ているかも知れないなんて、ロマンチックですねぇ・・。

私たちは星の子なんですね、なんかうれしいです・・

青空が生まれるのは塵による散乱のせいです。横方向に青い色が散乱されると、残った赤系統の色はまっすぐに行く。それを見るのが夕焼けなんですね。空気やチリがなければぎらぎらの太陽光しかありません。月面では光と影しかないのです。味気なさそうですね。

星空の観測は苦手な方ですが、宇宙論は大好きでして、はるかな思いにひたることを楽しんでいます。

ヒトの寿命は100年、宇宙に比べれば比較にならないほど短いですが、生命の歴史自体は38億年。宇宙とコンパラブルな長さを持っています。その命の歴史に属していることをうれしく思う私です。

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