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2009年1月28日 (水)

連れ合い

2009.1.26付 朝日歌壇より
転がった錠剤二人で探した日今はおろおろ一人で探す:(広島市)山田ミサ子
 永田和宏 評:伴侶を亡くした寂しさは、こんな些細な行為の中に不意に際立つ。

 そう、寂しさが些細な行為の中に際立つ、ということを、逆の方から見ると、幸せって些細な行為の中に潜んでいる、ということです。
 ふだん意識していない些細な行為、時々、見直してみなくっちゃぁ。

あなたよりわたしがさきに死ぬだろう病む妻いえり死なせるものか:(浜松市)松井惠
 永田和宏 評:結句「死なせるものか」が悲しく、しかし強い響きで読者を衝つ。

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老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍(朝日新聞 2007年01月29日)
 老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まる――。そんな調査結果を発表した愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長が愛媛医学会賞に選ばれ、28日に松山市で授賞式があった。藤本医長は「夫が日常生活の多くを妻に依存している高齢者が多く、肉体的にも精神的にも妻には夫の存在が負担になっている」と指摘している。
 調査では、96~98年に松山市に隣接する旧重信町(現・東温市)で、60~84歳の男女約3100人に配偶者の有無や喫煙習慣、糖尿病や高血圧の治療歴など17項目を答えてもらった。
 約5年後の01~02年に対象者の生死を確認。調査中に死亡した男女計約200人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた影響を60~74歳と75~84歳(いずれも96~98年当時)で分析した。
 その結果、75~84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死亡リスクが2.02倍に高まった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べて0.46倍に下がっていた。60~74歳でも同様の傾向が見られたという。
 藤本医長は「夫の依存が妻に負担をかけている一方で、妻に先立たれると夫は身の回りのことを助けてくれる存在を失い、逆に死ぬ危険性が高まる。夫が家事などを覚えて自立することが大切だ」と話す。

若ければこんな男と居ないわと決まり文句も減りて連れ添う:(愛西市)坂元二男

高橋書店という手帳や日記で有名な書店の「手帳大賞」という催しがありまして、その中に、こんなのがありました。

だまって ついていかない。いろいろ言いながら ついていく。
 ○○○○ 50歳 学習塾講師
「俺を信じて、だまってついてこい」それがプロポーズの言葉でした。九州男児の私としては男らしく言ったつもりでしたが、妻の返事はこんな具合でした。あれから24年。あの時の言葉のとおり、いろいろ言いながらついてきます。
 椎名 誠氏コメント:長い間「だまって俺についてこい」が日本の頼れる男だというはなはだ一方的な、しかも男に都合のいい根拠のない風潮にどきっとする一言。背後に愛情が見え隠れしてすばらしい。

 夫婦というものは、傍から見たのでは分からないものですなぁ、と、年よりじみた言葉遣いで、笑っておきましょう。

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