忘れる
2009.1.26付 朝日歌壇より
悲しみは乗り越えるものではなくてゆっくりと忘れていくものである:(甲府市)網倉てる美
そう、人はどんな悲しみも忘れることができる、ということが救いなのです。忘れることができなかったら、つらいですよ。
最近、この悲しみを絶対に忘れない、というような言明がマスメディアなどでもてはやされてしまって、それはとても悲惨なことなんだ、ということが看過されがちです。
葬式、法事などというものもおそらく、日常の中に割り込んで来た非日常、そして悲しみ、を緩和する社会的装置=儀式なのだと思います。
時とともに悲しみを忘れるということは、決して非難されるべきことではありません。
あなたは立ち上がれましたか?それは、ようございました。
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