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2009年1月16日 (金)

クロマトグラフィー(?)

0110hei1雨のあとのブロック塀。

しみがついている、としか見えないでしょ。

実際のところ、そうなんです。

これは多分鳥の糞です。そこへ雨が沁みて、糞が少し溶けて、ブロック塀のコンクリートに沁み広がっていったのですね。

青いですね。何の実を食べたのかな?

もう少し、接近してみましょう。

0110hei2
糞が実際に流れた濃い線と、水で沁みてひろがった線が見えます。
これ、化学・生物の方でいうクロマトグラフィーの原理なんですね。

chromatographyです。chromato-は「色」です。graphyhは記録でしょうか。

生物でいうと、緑の葉っぱをすりつぶして溶剤に溶かし、そこへ細長いろ紙をたらしてくっつけると、溶剤がろ紙に沁み込んで上へ広がっていきます。

その時、溶けた物質の、溶剤への溶けやすさと、ろ紙へのくっつきやすさの微妙な違いがろ紙表面に現れてきます。ろ紙にくっつきやすい方が後に残り、くっつきにくい方が先へ進んでいくので、分離されるのですね。色の違いで見ることができる、というのが命名の由来です。

この方法で、葉緑素を分離する実験をした方もいらっしゃるでしょう。アミノ酸の分析とかもこの方法でやります。紙を使うので、ペーパー・クロマトグラフィーといいます。

食品に混入した農薬の検出なんかは、ガスを流しながらそこに揮発させ、固体の粉末へのくっつきやすさの違いで検出します。ガスクロマトグラフィーといいます。

カラム・クロマトグラフィーとか、薄層クロマトグラフィーとか、いろいろあります。
化学の分析でも欠かせません。

とまあぁ、元化学屋としては、鳥の糞を見てそんなことを考えるわけです。
これで、糞の中の成分が分離してくれたらもっと面白かったのですが、そこまではいきませんでした。水に溶けてしみこんでいった、というだけです。

「壁クロマトグラフィー」とでもいうべきものを見つけて、自分の中の化学屋キャリアを思い出した次第です。

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