では又ね
2008.12.14付 朝日歌壇より
では又ね 又のある日を疑わず日暮れの早き駅に手を振る:(横浜市)川口祐子
永田和宏 評:何気ない言葉にはっとする。本当に「又」があるのかなどと考えないからこそ私たちは気安く手を振って別れる。
以前にも書きましたね。「この先もう、一生お会いできないとは思いますが、お元気で」というような挨拶を平気でしてしまう私です。
そのようにして、人間関係をずたずたに切り捨てて生きてきました。身軽なものです。
本当に「又」があるかどうかは一切分からないからこそ、手を振って軽やかに別れましょう。
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