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2008年12月29日 (月)

クモの糸

1219kumonoitoクモの糸です。張ったクモがどういうクモかは分かりません。
線路の柵の柱の間に渡されていました。ほとんど無風だと思っても揺れています。糸に着いた粘液の球がプリズムのように太陽光を分光しているのではないでしょうか。
1228kumonosu1
こちらは木の葉の間のギンメッキゴミグモの幼体の小さな巣です。
円網です。
太陽光はこの写真の右奥向こうの方からさしています。
網のところどころに、色のついたきらめきが見えます。おそらく粘液球でもあるのでしょう。
網のまわりをまわりこんでいったら、こういう輝きが撮れました。
1228kumonosu2
太陽光は平行な光線ですから、ここで並んで輝いている糸は、ほとんど同一平面上にあると思われます。葉っぱの間から光が漏れてくる部分だけが光っていますが、もっと広く照らされていれば、この糸の並び全部が輝くのではないでしょうか。

見事な平面性です。すごい技ですね。

ほんの2mmくらいの小さなクモが、このような技を「遺伝」で受け継いでいる。
遺伝学はずいぶん進んで、遺伝子の研究も進んできてはいますが、「行動の遺伝」って、どのように実現されているのか?不思議でなりません。
遺伝子に書かれているのは、たんぱく質をいつどれだけ作るか、というようなレシピですので、遺伝子の並びに「こういうときには、ああしろ、こうしろ」と行動の仕方が書いてあるわけではないのです。

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