« 解剖実習 | トップページ | 向こうの人 »

2008年11月11日 (火)

2008.11.9付 朝日歌壇より
蟹の鋏骸の断片散りぼいて鷺の足あとひそかなる秋:(御所市)内田正俊
 馬場あき子 評:落葉の秋がきて鷺の棲む木の周辺が見えるようになったのだろう。蟹の鋏やそのたの骸が散らばる中に淑(しと)やかに優雅に歩く鷺の姿が浮かび上がる。

私は鳥には全然知識がない。で、よく分からないのです。木々が裸になって、鷺の食事跡が見えるようになったという解釈をしておられるようなのですが、そうなのかなぁ?

浜辺に食い散らかされた蟹の鋏や脚などが散らばっていて、砂には鷺の細い足跡が残っている。しとやかな鷺の姿を思い浮かばせる細い足跡、散らばる骸、生きることの激しい断面が、秋の寂しさとともにしみいる、というような感じに私は受けとりました。

« 解剖実習 | トップページ | 向こうの人 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ