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2008年11月10日 (月)

ナガコガネグモ

1102nagakoganegumo1庭の手入れをしていた妻が連れてきました。

ナガコガネグモです。

1102nagakoganegumo2 腹部を見てください。張りが全くなくなって、しぼんでしまっています。
多分産卵して、お腹の中が空っぽなのでしょう。もう、あまり元気もありませんでした。
頭胸部背面の毛のふさふさした感じなどは普段見るチャンスがあまりありませんから、見てあげてください。少しでも「クモ恐怖症(アラクノフォビア)」の方が減るとうれしいと思います。そのためにはやっぱり、「見ること」から始めるのがいいでしょう。

1102nagakoganegumo3
正面から写してみました。
獲物をとらえるのに眼を使うハエトリグモと違って、体の大きなナガコガネグモですが、眼は小さいですね。

写真を撮った後、落葉の積もった場所へ放してやりました。なんとなくその方があったかそうな気がして。もう、最後が近いのですから。

◆「クモ学」小野展嗣 著、東海大学出版会 という本によりますと、

 ・・・
 ジョロウグモやナガコガネグモは一匹の雌が数百から千個以上の卵を産むが親は産み放しで死んでしまうので、卵や幼虫たちは自分たちだけで生きていかなければならない。しかし、寒い冬に耐えるように卵嚢内の卵は特殊な粘液や真綿のような糸にくるまれている。
 ・・・
ジョロウグモのように産み放しのクモはむしろ少数派で、多くのクモの母親は何らかの形で卵嚢や出嚢した子グモたちを保護する。コモリグモ科のクモの多くは、その名のように子守りをする。ウヅキコモリグモの卵嚢はもなかのような形をしていて、雌はそれを糸疣につけてもち歩く。やがて時期がくると、出嚢した子グモたちは母親の背中(腹部の背面)に乗ってしばらくの期間すごしてから分散する。
 ・・・
タナグモ科やヒメグモ科では、さらに進んで、親子が同居する間に母親が食べたものを吐き戻して子グモに口移しに給餌する種があることが知られている。この消化済みの液体をスパイダーズミルクと呼んでいる。愛情のこもったクモの乳だ。
 ・・・

いわれてみればそうですね。昆虫は親と子が顔を合わせることはまずない。それに比べると、クモは親が卵や子の面倒を見ますね。

昆虫では、嫌われ者のゴキブリは、卵鞘を腹部の先端に付けて歩くのがいますね。卵の保護です。それを財布に見た立てて「コガネムシ」と呼ばれたりもします。(コガネムシは金持ちだ♪のコガネムシはゴキブリのことです。)
カメムシ目のコオイムシも背中に産卵しますね。

クモはホント、卵や子を保護します。
実はムカデも卵を保護します。

昆虫に比べてクモは進化の度合いが低いような言い方をされたりもしますが、「進化」はより良くなることではありません。いろいろ多様な生き方を作りだしていくことです。
クモは子の保護において、より手厚い方向へ向かったということですね。

(魚より原始的とされる鮫が、体内で子を育てるための一種の「子宮」をつくりだした、というのもすごいことでしょ。)

◆上に引用した「クモ学」は、学術的にも高度な著書なのですが、一方で著者のエッセイでもあって、ちらっとこんな風刺も書きこまれていました。

ハエやカやゴキブリなどの主婦の友をはじめ・・・これらは皆節足動物である。誰でもきっと彼らと関わらない日はないだろう。

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