アカバハネカクシ
秋も深まってきている今、天気さえ良ければ毎日、カマキリのためにハエ取りに励んでいるということはお話ししましたが、その副産物。
庭猫チャコちゃんも協力(?)してくれていて、餌を食べ残して、いろいろな虫を飼育してくれています。(各種のハエ、ナメクジなど)。
ハエを待って、チャコちゃんの餌入れのそばで待機していたところ、見慣れぬ虫が走ってきました。ハエの方が本命ですので、とりあえず捕獲して透明ケースにいれておき、後でじっくり撮影したのがこれ。
見たことない。
正直なところ、不完全変態昆虫の終齢幼虫だと思いました。次の脱皮で長い翅になるのだろう、と。
しばらく、いろんなアングルから写真を撮っていて、とんでもなくビックリしました。
飛ぶんです、この虫。
どこに翅があるか?
翅を隠しているわけですよ。
この写真をご覧ください。
小さなケースの中ですから飛んでいるところの写真は撮れませんでした。
ブ~ンと飛んで、降りた直後の画像です。
えっ、今、飛んだよねぇ、今、翅が見えたよねぇ、と初めは半信半疑。何回も撮影して、やっとこの姿が撮れたのでした。
薄くて長い翅がありますね。
まいったなぁ。これ成虫なんだぁ。
で、また、この翅、シュルシュルっと胸の赤い短い硬い翅の下に吸いこまれて行ってしまうのです。これが「変」というか「おかしい」というか。すばやい技なので見定めたわけではないのですが、後ろ脚をちょっと上げて、翅をしごくようにすると、見事に畳みこまれて行くようです。薄くて柔らかい翅を、どうやってきちっと畳むのか、謎です。
となると、これは話に聞く「ハネカクシ」なのかな、と調べてみました。
アカバハネカクシで多分大丈夫でしょう。
甲虫目 > ハネカクシ科 > ハネカクシ亜科 > アカバハネカクシ です。
甲虫です。成虫も幼虫も、生き物の死骸や糞を食べるのだそうです。猫缶の残りに来るわけだ。
「虫ナビ」によりますと
アカバハネカクシ
学名:Platydracus paganus
和名:アカバハネカクシ
体長:約16mm
分布:北海道~九州
出現期:4~10月
エサ:生き物の死骸や糞(幼虫も同様)
コメント:前翅の赤いハネカクシ。
頭部および前胸部は暗い銅色で、ザラザラしている。腹部各節の中央部に白い毛が生えており、逆三角形に見える。
ハネカクシの仲間は甲虫類の中でもっとも種類が多く、1,500種以上と言われており、まだ大半に名前が付いていない。ハネカクシは翅が異常に短く、腹部がむき出しになっているが、これは落ち葉や砂利などを移動する際自由に体を曲げることができると都合がよいからと言われている。
そんなに種類が多いのですか。知りませんでした。「科」レベルで全く知らないというのは、ちょっと恥ずかしかったですね。
おそまつ記でした。
http://blog.zaq.ne.jp/insect/article/136/
↑ここに、翅の畳みかたについて詳しい解説があります。関心がおありでしたらどうぞご覧ください。
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