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2008年11月11日 (火)

かけっこ

2008.11.09付 朝日歌壇より
初めての競走なりしかけっこは子にも親にもはじまりを告ぐ:(高槻市)有田里絵

もう幼稚園の運動会なのでしょうか。遠い記憶がよみがえります。子どもが育っていく時間を共有すること、こんな幸せがほかにあるでしょうか?日々変化・成長していく濃密な時間、宝物ですね。

実は、有田さんの歌は朝日歌壇にたくさん採られているのです。今も妊娠中でいらっしゃるので、2番目のお子さんが誕生したという歌が載ったらまとめてご紹介しようと思っていましたが、私の気持ちが持ちこたえられなくなってきました。ここで、今年に入ってからの分をご紹介します。

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09/15
マタニティーマークをつけて子を連れて二人に見える三人で行く
 高野公彦 評:「三人」とは作者、子、そして胎内の子。

08/18
パパ今日もおしごとがんばっているよって平仮名だけのメールが届く

  きっと平仮名が読めるようになったんですね。すごい。

07/21
目の前が急にひらけたまた産めるまだ8ミリの命見つめて
 高野公彦 評:注に「二人目を授かりました」とある。再び母となる喜び。

 私が親になる頃はまだ超音波画像で胎児を見るということはありませんでした。変わりましたね。

07/07
月影に舞えるホタルは音のない子守歌なり吾子眠りゆく
 高野公彦 評:「音のない子守歌」とは言い得て妙。

06/08
子の声は丘の上まで呼びに来るママの私が濃くなってゆく

 幼い子はいつも全力。すごい声なんだろうなぁ、かわいいの。

 05/19
マスカラもロングピアスも週末のごほうびにしてママ三年目
 高野公彦:週末のお洒落を楽しみに、ウイークデーは子育てに専念

04/21
桜道猫のいる道子と行けば次の角まで十分かかる
 高野公彦 評:猫の好きな幼子なのだろう。桜道という言葉(新語?)がいい。

 いや、子どもの視線は地面に近い。大人には見えないものが見えます。大人は目的地が大事で、途中は軽視しますが、子どもは、途中もなにもあったものではない、すべてが面白い。これが時間の「濃密さ」を生むんですよね。子どもとの散歩は楽しい。

04/07
大人語を話さず暮れる一日はその日かぎりの小さな絵本
夜更けには眷属神となりたもう片づけられたぬいぐるみたち

 高野公彦 評:眷属神は一族を守る神。昼間は幼子の遊び相手となり、夜は幼子の眠りを見守る優しい神。

 幼子は、墜落睡眠といって、今まで元気に遊んでいたのが、突然眠ってしまう。瞬間に、睡眠に入ってしまいます。今まで遊んでいたぬいぐるみも持ったまま眠ってしまいます。ああいう睡眠は大人にはこないなぁ。

03/17
クレヨンは好きな色から折れてゆく吾子の指より小さきオレンジ

03/03
出張の夫の毛布を半分ずつ吾子と使いて眠りにつきぬ

01/28
帰省して語尾にうつりし方言のなくなる前に日常は来る

◆いかがでしたでしょう?また次の歌を楽しみにしています。

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