どんぐりみっつ
2008.11.24付 朝日歌壇より
舞茸のひとひらほどの左手にどんぐりみっつ握られており:(高槻市)有田里絵
高野公彦 評:幼子の手のひらは、なるほど舞茸のよう。
よく「もみじのような」という形容はあるわけですが、「舞茸」というのは新発見ですね。気づいた時には、きっとにこっとしてしまったでしょう。
で、その、ぎゅっと握った手のひらを、そっと指を開いていったら、どんぐりみっつ。
あの湿った熱いてのひらの中で、ひょっとしたら、まるでゆでられたみたいに、湿って温かいドングリが出てきたのではないでしょうか?
想像していると、顔がほころんでしまいます。私の乾いて手じゃあ、そうはならないものなぁ。
赤ちゃんの手の中には、いつも幸せが握られているんですよ。お母さんにあげるための。
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