ノーベル賞
2008.11.3付 朝日歌壇より
◆高野公彦 選
秀才で温和な人と天才肌でやんちゃな人とがノーベル賞受く:(名古屋市)諏訪兼位
85万匹100トンのクラゲ調べぬき蛍光の本を突き止めし学者(ひと):(三木市)清美佐保
高野公彦 評:小林誠氏・益川敏英氏の受賞をことほぐ歌。作者諏訪氏は名大理学部に在職中、同じ学部の院生だった二人の顔をよく覚えているそうだ。
◆永田和宏 選
秀才で温和な人と天才肌でやんちゃな人とがノーベル賞受く:(名古屋市)諏訪兼位
初めての海外旅行がノーベル賞受賞の旅とう学者に乾杯:(長崎市)青木英夫
永田和宏 評:諏訪氏は名古屋大学でノーベル賞両氏と同じ学部であったと詞書にある。青木氏の乾杯も含め、日本中が素朴な喜びを噛みしめた筈。
前回、諏訪兼位さんの書籍に永田さんの歌が紹介されている話をしましたが、今回は、その人たちがここで交差しています。ひとのつながりが見えて面白いですね。
●個人的な話をフト。
・ノーベル化学賞の受賞者のニュースが速報で入ってきたとき、アナウンサーが「しもむら おさむ」さん、といったのですが、ぼんやりとニュースを聞いていた、私の難聴気味の耳には「しまむら おさむ」と聞こえてしまいました。えっ、しまむら先生かな?と一瞬ビックリしましたが、間違いでした。
私は島村修先生の有機化学反応論の教室の最後から2期目の卒業生です。
・化学に多少のなじみのある私としては、天然物有機の中西香爾さんの業績は相当に耳になじんでいます。中西さんもノーベル賞を受賞してもいい方です。
新聞記事を読んでいたら、下村脩さんと中西香爾さんはともに平田義正さんの門下生になるということでした。
すごいんだなぁ、下村さんと中西さんかぁ、と教育者・平田さんの偉大さにうたれた次第です。
私?どんな人脈ができたのか、私自身は一切知りません。基本的に一切の「同窓会的なるもの」を切り捨てて生きてきたものですから。何が、誰が、一体どうなったかなんて一切知りません。身軽でいいですよ、こういう生き方も。
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