アカバナジョチュウギク
アカバナジョチュウギクでしょうか。(赤花除虫菊)
除虫菊ですので、花にピレトリン(pyrethrin)を含んでいるそうです。
たしかにキク科ですね。
とてもきれいですし、今の季節の虫たちの御馳走テーブルでもあるようです。
◆ところで、「ピレスロイド(pyrethroid)」ということばを聞いたことがあるのではないでしょうか。ピレトリンの仲間(ピレトリン誘導体)という意味です。
ピレトリン自信は「菊酸」という「-COOH」を含む物質と、「-OH」を含む物質の「エステル」という形の化合物です。
合成ピレスロイドでは、菊酸を含まない物質になっているようです。
神経細胞に作用する「神経毒」ですが、昆虫には強く作用しますが、私たち哺乳類や、鳥類では体重もありますし、作用が穏やかなので、あまり毒性を意識せずに使えます。
ただし、やっぱり毒なんですから、いくら天然成分だといっても過剰な使用はよくありません。
天然・自然は善、人工・合成は悪というような二分法に出会ったら、それだけでもう、疑ってかかった方がいいです。
物質に善も悪もありません。使い方の問題ですので。
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