職人の技
2008.11.17付 朝日歌壇より
天麩羅のあつきころもにつつまれる一膳飯屋の海老のかそけさ:(掛川市)村松建彦
いかにして、小さなエビにあの大きなかさばるころもをつけるか。職人の「こだわりの技」ですよね。家庭料理では絶対できないものです。
「かそけし」というのは漢字で書くと「幽し」です。広辞苑によると「かすかなさまである」となっていました。
「かそけき海老」
天ぷらそばの海老もね。
俳句に対して、川柳というジャンルがありますが、その境目ははっきりしない。互いにオーバーラップしています。
歌では川柳に対応するものがあるのかなぁ?ないですよね。
いわば、上の歌は「川柳歌」ですね。そういうジャンルがあってもいいな。
人生の機微をついて、思わずニヤッとさせるような歌、楽しいですよね。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント