« 菊の咲く午(ひる) | トップページ | うつくしきこと »

2008年11月26日 (水)

用終えし

2008.11.24付 朝日歌壇より
今年の用終へし案山子と肩組みて老婆はリヤカーに揺られて帰る:(埼玉県)小林淳子
 馬場あき子 評:実景のリアルな面白さが案山子と肩組む媼にある。

今生(こんじょう)の用を終えたら、リヤカーにでも揺られて、いのちの源泉へ帰りたいな。
と願う、わたくし・案山子さんであります。

リヤカーというのがいいなぁ。リヤカーというからには、引いている人がいる。それは翁でしょうね。

媼翁 手を携えて老いてゆく また愉し:崩彦

« 菊の咲く午(ひる) | トップページ | うつくしきこと »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

私のリヤカーの思い出は全く逆なんですよ。
今から40年以上前、姉が産気づいたので父がリヤカーに乗せ近所のお産婆さんまで連れて行きました。それから間もなく可愛い甥っ子が誕生したんです。4月の初めの穏やかな昼下がりでした。

 「菩薩」というのは、自分自身が悟り彼岸へ去ることを棚上げにして、すべての衆生が救われるまで、この世にとどまり続けることを「意志」した存在のことです。菩薩行といいます。

 地蔵菩薩然り、観音菩薩然り・・・この世にありとあらゆる存在が菩薩であるのです。

 思うに、リアカーは、人の生まれ、育ち、仕事をし、去りゆくというすべてのシーンに立ち会っている「菩薩」なのかも知れませんね。


この記事へのコメントは終了しました。

« 菊の咲く午(ひる) | トップページ | うつくしきこと »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ