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2008年11月13日 (木)

ギフテフ

2008.11.9付 朝日歌壇より
高く照る月の冷たさギフテフも蛹となりて光浴びゐむ:(岐阜市)後藤進

虫好きではありますが、私はまだギフチョウの生きた姿を見たことはないのです。「春の女神」と呼ばれて、早春に羽化し、毎年話題になることは知っています。

ぎふ‐ちょう【岐阜蝶】アゲハチョウ科のチョウ。明治初期に岐阜県で発見。開張5~5.5センチメートル。本州の固有種で、幼虫はカンアオイ類の葉を食う。春に羽化し、「春の女神」と愛称される。ダンダラチョウ。[広辞苑第五版]

「春の女神」ギフチョウが羽化 岐阜市の名和昆虫博物館(朝日新聞2008年03月04日)
 色彩豊かな羽が特徴のギフチョウが2日、岐阜市大宮町の名和昆虫博物館のガラスケース内で2匹羽化し、一般公開されている。
 ギフチョウは、東海3県では岐阜市以北の雑木林などに生息するアゲハチョウ科の一種。黒と黄のまだら模様に赤、青、オレンジ色の斑紋が特徴で、羽を広げると6センチほどになる。
 春先に羽化することから、「春の女神」「春の舞姫」などと呼ばれている。同館では、4月中旬までに100匹以上が羽化し春の訪れを告げる。

今の時期、蛹でいるのだろうな、アゲハチョウの仲間だから、ぶら下がり型の蛹ということはないだろう、木の幹にでもついていて、月光を浴びているのかな、と思いました。

で、ちょっと調べてみて、びっくり。

ウィキペディアの「ギフチョウ」から引用します。

下草の少ない落葉広葉樹林に生息し、成虫は年に1度だけ、3月下旬-6月中旬に発生する。ただし発生時期はその年の残雪の量に左右される。カタクリなどの花を訪れ吸蜜する。
幼虫の食草はウマノスズクサ科カンアオイ属のミヤコアオイやヒメカンアオイなどで、卵もこれらの食草に産みつけられる。真珠のような卵から孵化した幼虫は黒いケムシで、孵化後しばらくは集団生活をして育つ。4回脱皮した終齢幼虫は夏には成熟して地表に降り、落ち葉の下で蛹となる。蛹の期間が非常に長いのが特徴で、そのまま越冬して春まで蛹で過ごす。

福光村昆虫記によると

幼虫期は35~55日で、4回脱皮して終齢幼虫になります。終齢幼虫は落ち葉の裏に移動して、最後にもう一度脱皮して蛹になります。大江高山では5月末から6月にかけて蛹になり、翌年の春までそのままの形で越冬します。蛹の形で10ヶ月も動かないわけですから、アリやクモに襲われ生き残る蛹は少ないそうです。

http://www3.ocn.ne.jp/~gifuchou/no13naiyou.html によると

 長野県北部におけるギフチョウ属は4月下旬~5月上旬に羽化し、産卵された卵は約3週間の卵期、約40日間の幼虫期を経て、6月下旬~7目上旬までに蛹化を終えて蛹の形態のまま越冬する年1化性の蝶である。しかしギフチョウ属蛹の越冬状態は他の蛹で越冬する多くの蛹のそれとは異なり、秋になると成虫分化を始め、その後ゆつくりと形態形成が進んで秋の終りには鱗粉の着色を除いてほぼ形態形成を完了し、そのまま「蛹の殻をかぶった成虫」という状態で越冬を行う。

いや、知りませんでした。ずいぶん蛹の期間が長いのですね。今の時期は落ち葉の下で、蛹の姿で、成虫への形態形成も終わりかかるころでしょうか。

冷たい月光に照らされた落ち葉の下でギフテフの蛹は成虫への変化を進めているのですね。

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