解析概論
2008.10.20付 朝日歌壇より
数学をかつて学びし名残にて『解析概論』一冊を残す:(岡谷市)茅野高子
なつかしい。高木貞治 著「解析概論」。
私の兄が、大学の理工学部生だったころ、この「解析概論」を買って、でも深入りはしなかったみたいでした。
5歳年下の私が理学部に入ったころ、この「解析概論」を譲り受けました。私も、登山道の入り口付近で、はるかな山頂を眺めて、あまり深入りすることなく終わりました。山の景色くらいは眺めたと言える程度です。
兄が亡くなって、しばらくたって、兄の息子も理工学部に合格して、お祝に「君の父さんから私へと引き継がれてきた本だよ」と、「解析概論」を渡しました。
その甥は、今、理工学部でなにやら仕事をしているようです。やっと「解析概論」が生きたのかな、と感慨深いものがあります。
数学をかじったことのある人ならだれでも知っている「解析概論」。ひょっとして、ダーウィンの「進化論」やファーブルの「昆虫記」みたいに、超有名なわりに読み通した人が少ないという本の仲間かもしれません。
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