ムラサキシキブ
青い実もあり紫に熟したのもあり、移り変わりゆく季節です。
◆2008/09/29 朝日俳壇より
色づきてここに我あり実むらさき:(伊丹市)保理江順子
長谷川櫂 評:紫式部の実が名のりをあげているような一句。作者が紫式部の実となったようでもある。
評は私にはピンとこないのですが、私の感性だと、「私とムラサキシキブの間の区別がなくなって、ああ熟してきた」という感じで読みました。
◆「オチビサン」 安野モヨコ(2008/09/28付朝日新聞より。セリフのみ。)
「そこそこ もうちょっと上」夜明けの空の
一番いいとこ おさじでくり抜いて
「ホイ」「ホイ」
みどりの糸でつなぎます 「できたぞ『夜明け玉』」
「この実のもうひとつのなまえは『紫式部』って言うんですよ」
私って散文的だなぁ。「夜明けの空の色をした『夜明け玉』」なんて、思いもつかなかった。
台風15号に刺激された秋雨前線の雨がふと小やみになったときに撮ってきました。9月30日。
雨に濡れそぼつムラサキシキブです。東京は暖房がほしくなるような日が続いています。
◆8月12日付でムラサキシキブの花の写真をアップしてあります。
色づくまでは何となく見逃しがちなムラサキシキブですので、ぜひ花ももう一度見てやってください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_d51d.html
「植物」カテゴリの記事
「人事」カテゴリの記事
- クリスマスの足袋(2022.12.25)
- 日食月食(2022.11.21)
- 朝日川柳欄から(2022.11.21)
- 北前船(2022.10.25)
- 人は生きることがその人の最大の役割(2022.10.24)
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント