セスジスズメ幼虫(2)
ところが、ケースをちょっとガタつかせてしまったら、幼虫がすごい反応を示しました。
わぁっ、負けた、君は蛇だぁ、と独り言。
体の模様が蛇に似る、というのは、あまりにも見事すぎて信じ切れない部分もありますが、模様をつくると生存率が上がる、子孫を残す確率が上がる、という淘汰によって、少しでも蛇に似ていると敵が認識する模様になっていったのだ、と一応理解します。
でもねぇ、蛇が鎌首をもたげる「行動」まで似るというのは、信じられないなぁ。この幼虫たち、先祖代代、蛇の実物なんか見たことはないわけだし、蛇が敵を威嚇するときに、鎌首をもたげるんだなんて、どうやったって知るすべはないし・・・。
どうして、そういう「行動の擬態」なんてことができるのでしょう?不可解です。
ファーブルさんが進化論に懐疑的な立場だったことがよくわかります。行動の進化って、一体何なのでしょう?むずかしいですねぇ。生物って本当に不思議だ。
鎌首を激しく左右に振るんです。往復という感じではなく、左へさっと振って睨んで、今度は右へさっと振って睨んで、という感じなんです。
本当に蛇そのもの。これで「シュ」というような音でも立てたら、もう平身低頭ですよね。
いやあ、セスジスズメ蛇に脅されてしまいました。しかし、繰り返しますが、不思議だなぁ。
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