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2008年10月 7日 (火)

蛇の舌

10月6日付 朝日歌壇・俳壇より

草むらに怖さがずるりと伸びてきて青大将は細き舌出す:(群馬県)小倉太郎
 佐佐木幸綱 評:蛇嫌いのひとなのだろう。「怖さがずるりと伸びてきて」が可笑しい。

なにゆゑにこの鮮やかさ蛇の舌:(シンガポール)ハルツォーク洋子

私の妻は不思議な人で、去年は青大将の子どもを捕虫網で捕まえてきたので、記念写真をとりました。

先日は、トンボ池のところで、蛇が水面を走って向こうに渡って行って見えなくなった、と笑っておりました。

勝手口のところにたたずんでいたガマガエルに「危ないじゃないの、ふんづけてしまうわよ」と説教しておりました。

昆虫の飼育力は妻に負っております。な~んとまあ、私にとって「理想の女性」なのであります。

蛇は舌先に空気中の匂い分子をくっつけて口の中に引き込み、その舌を上顎の感覚器にくっつけて、匂い分子を識別しています。つまり、私たちが鼻で匂いを嗅ぐように、蛇は舌を使って匂いをかいでいるのです。

ハルツォーク洋子さんの句は、まるでスナップショットのように視覚的な句ですね。

私は詩や歌・俳句などを、かなり視覚的に理解するたちですので、こういう歌や俳句が好きなのです。

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コメント

拙句のコメントを有難うございました。朝日俳壇の「蛇の舌」の句を懐かしく思い出しました。北緯一度、年間平均気温33度から36度のシンガポールでの生活も、二年が過ぎました。相変わらず毒蛇や大蜥蜴と格闘している日々です。今夕、東京の長女宅に来まして、ネットで今頃貴方様のコメントを拝読しました次第です。感謝申し上げます。

日本にて

ハルツォーク 洋子

楽器は演奏できませんが音楽は好きです。
俳句を作っても解説文にしかならないので、実作はできませんが俳句は好きです。
外野から楽しくヤジを飛ばしておりますもので、笑ってお見逃しください。

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