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2008年10月22日 (水)

1013kaki1 六郷用水跡の散歩道をぶらついていたら、住宅街の中に黄色い色を見ました。

はて、今どきの黄色は何かな?と近寄って見ると、なんだ柿かぁ、と納得。柿の実が柿の木になる、この当たり前の光景を最近あまり見なくなっていました。

1013kaki2 アップです。

写真では、おいしそうですねえ。

本当はどうなのか、わかりません。

◆スーパーなどで売っている柿しか食べたことのない方はご存じないでしょうが、私らのような食い意地の張った「団塊の餓鬼」は子どものころ、よそのうちの柿の実をよくかじったものです。

報いとして「渋い」という「味」をとてもよく知っています。あれは、通常の甘味・塩味・酸味・などの「味」ではありませんね。

物理的に、舌と口の中の摩擦が増えて、滑らなくなって、動きにくくなって、他の味を感じられなくなって・・・。ひどいものです。「渋滞」というのがよくわかります。「渋い」というのは味ではなく出来事ですね。

タンニンのせいです。完全に熟しきって、実がとろとろに溶けたようになれば、もう大丈夫。ちょっと歯で穴を開けて中身をちゅうちゅう吸い出すのが大好きです。

商品では、コリコリした食感の実しか食べられませんけれどね。

渋柿が手に入るようでしたら、ポリ袋に焼酎を少し入れて、柿を入れ、密封しておいてください。樽柿と同じ原理で、タンニンが不溶化して渋くなくなります。

柿は基本的にすべて渋柿です。たまたま突然変異で甘い実がなるようになったものをみつけて、接ぎ木で増やしたのだったと思います。

たくさんの「渋味」体験の積み重ねの上に甘い実が発見されたことでしょう。

◆樽柿で思い出しましたが、戦後のもののない時期に、焼酎=エタノール(エチルアルコール)が高くて、安価な工業用のメタノール(メチルアルコール)で樽柿を仕込んで売った事件がありました。

メチルアルコールの毒性で失明した人が出たのだったと思います。「メチル柿事件」として有名です。

私のホームページに解説を載せてあります。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/methanol.htm

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/redox/meth_tox.htm

このあたりが参考になると思います。興味のある方はぜひご覧ください。

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植物」カテゴリの記事

コメント

柿は子供の頃から大好きです。妊娠中、あまりに食べすぎるので今は亡き父から「おなかが冷える」と何度も注意されました。懐かしい思い出です・・。
柿がもとは皆渋柿だとは知りませんでした。家にも何本かありますが干し柿にするととっても美味しいですよ、不思議です(^^;
夕べ、NHKの熱中時間という番組で「ツノゼミ」というものを初めて知りました。先生はご存知でしたか。
とても小さくて(5mm)可愛くて驚きました。一度見たいと思いますが捜すのも大変ですね。

 ツノゼミという昆虫のことは知っていますが、実物はまだ見たことがありません。普通種だとおもいますので、身の回りにもいると思うのですが。
 眼(脳)の認識パターンに登録されていないだけなのかもしれませんね。
 出会いたいものです。

 柿渋の「タンニン」は、革なめしの「tanning」と同じ言葉ですね。舌がなめされちゃうわけですね、滑らなくなるわけです。渋抜きをした柿に黒い点々がありますが、あれがタンニンの固まったものです。

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